このゲームの難しいところは5vs5にある。
人数が多いこと自体が難しいわけではなく、人数が多いために試合での勝利・敗北の理由もものすごく多く存在してしまう。そのため、仮にそれが間違った戦略だったとしても「たまたま」勝ててしまうということが起こる。
それによって、やっている本人は「これは正しい戦略なんだ!」と勘違いしてしまうのだ。
例を挙げてみよう。
チャレンジャーはトロールビルドをしても勝てる
ジャンナはサポート専門としてデザインされているチャンピオンである。なので、普通は味方を守るために有効なアイテムを積むわけだ。
しかし、チャレンジャーがブロンズ相手の試合をしたときに、きっと「フルADジャンナ」などのトロールっぽいビルドをしてもきっと圧勝できるだろう。
だからと言って、「フルADジャンナが強い」ということにはならない。
結果だけを見てしまうと、試合に勝てているから・KDAがいいからこれは強い戦略なんだ。と勘違してしまう。
多くの人がこのゲームで何年も成長できないのは、「勝てた・負けた原因」を突き止められないというのがあると思っている。
レーンで勝っているのに試合で勝てないという人
レーンでは勝てているのに試合では勝てない。
こういうことを言う人は、その他で自分が負けに繋がるプレーをしていることに気づいていない。
きっと気づこうともしていない。
自分のレーンで勝てていない人は明らかに自分が下手だと自覚できるので上手くなろうと工夫するが、そこからどうやって勝ちに持っていくのかを考えるところまではしていないことが多い。
結果、「レーンで勝つ → 試合で負ける → 味方のせい → 向上しない」のループになる。
「自分のせいではなく、味方が下手だったから負けた」という間違った結論を持ってしまう。
常にスプリットプッシュしかしない人
こういう人も一定数いる。特にトリンダメアやサイオン使いに多いと思う。
敵がベースに戻るのを妨害されているうちに、バックドアを決めて試合の勝利を決めた。そんな経験は凄く気持ちいいものだ。何となく1vs9で一人で勝った気分になっているのかもしれない。
だが、これも同じように「勝てた = 正しい戦略だった」とも限らないのだ。
たまたま敵がマップを見れない人だらけで勝ててしまっただけかもしれないし、味方が圧倒的に勝っているから4vs5でも勝っただけかもしれない。
そうだった場合、敵がマップを見れて、味方が負けている状況の時には同じやり方でスプリットプッシュをしていても勝てないというケースにぶち当たる。
ここで「この状況の時はこれが最善だろう」と考えてプレーができていればいいが、多くの人は「たまたまうまくいかなかった。味方が下手だった。」という感じで、過去の成功体験が正しいものだと思ってしまう。
そんなこんなで、過去の「勝てた」体験が「正しい戦略」と勘違いし続けてしまうのだと思う。
まとめ
上手くなって勝ちたいのであれば「今回勝てたのが勝てるべくして勝てたのか」を考えるのは凄く大切だ。
0/12/0でも味方が圧勝していれば「勝ててしまう」こともある。
勝っても完璧な試合をしているわけではない。
とある試合では「5/3/10で自分が上手くできたから勝てた」と思うかもしれないが、
・あの時ボットによっていれば味方は死ななかったのではないか
・あの時ドラゴンをもっと早く始めていれば
・敵のJGにワードをもっと置いておけば
などと、1つ1つの小さなプレーを改善していくべきだ。
負けた試合でも、勝った試合よりも「より正しい戦略」でプレーしていたなんてこともあるだろう。
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